カラオケでのボイストレーニングのやり方とは?効果的な方法を紹介!
カラオケは、誰もが気軽に歌を楽しめる娯楽として人気を集めています。一方で、歌が上手くなりたいと思っている人にとっては、カラオケボックスがボイストレーニングの場としても最適な環境であることを知る人は少ないかもしれません。本記事では、カラオケでのボイストレーニングのやり方と、効果的な練習法について詳しく解説します。正しい方法で練習を積み重ねることで、着実に歌唱力アップを目指すことができるでしょう。
1.カラオケはボイトレに最適な環境。防音個室、手頃な料金が魅力。
2.発声の基礎知識を身につけ、声の出し方を理解する。
3.ビブラート、ファルセット、ミックスボイスなどの練習方法を試す。
4.ウォームアップを怠らない。ストレッチ、腹式呼吸、正しい姿勢が大切。
5.喉に良くない行為は避ける。炭酸飲料、アルコール、喉声などに注意。
カラオケでのボイトレのやり方を知る前に
まずはカラオケがボイトレに最適な理由について見ていきましょう。
場所や時間を気にせずボイトレができる
カラオケボックスは全国各地にあり、日本の総店舗数はおよそ6,800軒にも及びます。自宅の近くや、仕事帰り・学校帰りに立ち寄れる場所に必ずと言っていいほどカラオケ店舗が存在しているでしょう。
アクセス良好な立地に店舗が集中
カラオケ店は主要な繁華街や駅前、ショッピングモールなどに集中して出店しているため、アクセスが非常に便利です。仕事帰りや学校帰りのちょっとした空き時間を使って、手軽にボイトレができるのが大きな魅力と言えます。
24時間営業で予約不要
またレンタルスタジオと違い、カラオケならスケジュール調整の必要がありません。24時間営業の店舗も多く、いつでも好きな時に利用可能。自分の都合の良い時間にボイトレができるのは大きなメリットです。
忙しい現代人にとって、時と場所を選ばずボイトレに取り組めるカラオケボックスは、まさに最適な練習スポットだと言えるでしょう。
レンタルスタジオより気軽に利用可能
ボイトレ用のレンタルスタジオを借りるには、事前の予約が必要不可欠。しかもスタジオ数には限りがあるため、希望の日時に予約が取れないこともしばしばあります。
一方、カラオケボックスは全国に数多く存在し、ほとんどの店舗が予約不要で利用できます。突発的にボイトレがしたくなった時でも、すぐに練習を始められるのは嬉しいポイントですね。
声量を気にせず思い切り歌える
家でボイトレをしようと思っても、声量が大きくなるので近所迷惑になってしまうのでは?と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
完全防音の個室で声量の心配無用
しかしカラオケボックスなら完全防音の個室なので、思い切り声を出せます。防音設備を自宅に整えるとなると、かなりの費用がかかってしまいますからね。正しい発声方法を身につけて声量を上げるトレーニングができる環境がカラオケにはあります。
防音の個室空間があるおかげで、周りの目を気にすることなく集中してボイトレに励むことができます。大きな声を出して練習したい時も、遠慮なく思い切り歌えるのは嬉しいポイントですね。
声を抑えた練習は逆効果の恐れも
一方、自宅で大声を出して練習するのは現実的に難しいですよね。近隣住民への配慮から、声量を抑え気味にせざるを得ません。声を抑えた状態で無理に発声を続けていると、喉を痛める原因にもなりかねません。
歌唱力を高めるには、適度な声量で思い切り声を出す練習が不可欠です。防音設備の整ったカラオケボックスなら、声を張り上げても問題なし。ダメージを気にせず存分に声を出せる環境は、ボイトレを効果的に進める上で欠かせません。
マイクの性能が高い
最新のカラオケ機器には、高性能なマイクが備わっているものが少なくありません。プロ仕様のコンデンサーマイクを導入している店舗もあるほどです。
良質なマイクを使えば、自分の声の特徴がより正確に拾える上、細かなニュアンスまで表現しやすくなります。レッスン用のマイクを揃える必要もないので、気軽にボイトレを始められるでしょう。
ボイトレ教室より費用を抑えられる
ボイトレ教室に通うとなると、割高な料金設定になっているところが多く、継続的に通うのは難しいという方も少なくないでしょう。
ボイトレ教室の料金相場は割高
音楽教室などで専門的なボイトレを受けるとなると、1回のレッスンでおよそ5,000円~10,000円程度の費用がかかるのが一般的です。月に4回通うと仮定した場合、月謝は2万円~4万円ほどに。これが毎月続くとなると、経済的な負担は小さくありません。
またレンタルスタジオを利用する場合も、1時間あたり1,500円~3,000円程度のコストがかかります。仮に週2回、1回2時間の練習をするとして計算すると、月額12,000円~24,000円が必要に。
カラオケなら1,000円以下で練習可能
一方でカラオケなら安価で利用できる店舗がたくさんあります。昼間の時間帯なら1,000円以下でフリータイム(時間無制限)プランを設定している店舗も珍しくありません。学生の方でも無理なくボイトレを続けられる価格と言えるでしょう。
ボイトレ教室やレンタルスタジオに比べるとコストを大幅に抑えることができるんです。月に何度も通っても、さほど財布に負担はかからないはず。カラオケでのボイトレは、金銭面でもハードルが低いと言えます。
ボイトレ方法 | 料金相場(月額) |
---|---|
ボイトレ教室 | 20,000円~40,000円 |
レンタルスタジオ | 12,000円~24,000円 |
カラオケボックス | 4,000円~8,000円 |
以上のようにカラオケはボイトレをする上で最適な環境が整っている場所だと言えます。次は具体的なボイトレ方法について見ていきましょう。
※下記の記事では、ボイトレを独学で行う方法について解説しています。
カラオケでボイトレ!正しい発声と歌唱のやり方を学ぼう
カラオケでのボイトレを実践する前に、まずは発声に関する基本的な知識を身につけておきましょう。正しい発声方法を理解した上でトレーニングを行うことで、安全かつ効果的な練習ができます。
発声の基礎知識を身につける
発声の基礎として、声の出る仕組みや声の高さ・大きさの調節方法について解説します。少し難しい内容になるかもしれませんが、ボイトレの成果を最大化するために重要な知識ですので、しっかりと頭に入れておきましょう。
声の出る仕組みを理解する
人間の声は、のどの奥にある声帯を息の振動で震わせることによって生み出されます。声帯が振動することで発した音が、鼻腔や口腔内で共鳴し、声となって外に発せられるのです。
声の個人差は、声帯の大きさや鼻腔・口腔内の形状の違いによるものだと言われています。例えば声帯が長く厚みがある人は、低い声が出しやすい傾向にあります。一方、声帯が短く薄めの人は、高音が得意だったりします。
声の高さと大きさの調節方法を知る
声の高さは声帯の振動数で決まります。喉の筋肉を使って声帯の厚さや長さ、硬さを調節することで、声の高低を変化させているのです。声を高くするには、声帯を薄く引き延ばして振動数を上げます。逆に声を低くするには、声帯を厚く縮めて振動数を下げるわけですね。
一方、声の大きさは声帯を振動させる息の量や強さに影響されます。息をたくさん使ったり声帯を強く閉じたりすることで、大きな声を出せるようになります。腹式呼吸でしっかりと息を吸い込み、支えを効かせながら声を押し出すことが重要です。
調節したい要素 | 声の高さ | 声の大きさ |
---|---|---|
調節方法 | 声帯の厚さ・長さ・硬さを変化 | 息の量・強さを変化 |
高くする/大きくする | 声帯を薄く引き延ばす | 息をたくさん使う・声帯を強く閉じる |
低くする/小さくする | 声帯を厚く縮める | 息を少なめに使う・声帯をゆるく閉じる |
歌声の出し方のコツを掴む
話し声とは違い、歌声では音程を正確に合わせることと、意図的に声の強弱をつけることが求められます。音程は声帯の振動回数を一定に保つことでコントロールし、強弱は声帯にかける力加減によって調節します。
上手に歌うコツは、喉に力を入れ過ぎないことです。力みが生じると、声帯の動きが鈍くなり音程が不安定になってしまいます。また声の通りも悪くなるので、聴き手にも歌詞が伝わりづらくなってしまうのです。リラックスした状態をキープしつつ、お腹から自然に声を響かせるイメージを持つことが大切です。
- 喉の力を抜いてリラックス
- 腹式呼吸でしっかり支える
- 口を縦に大きく開ける
- 声を前に飛ばすイメージで歌う
以上が発声の基礎知識になります。理論を理解した上で実践することで、ボイトレの上達スピードが格段にアップするでしょう。それでは次に、カラオケでおすすめの練習方法を具体的に見ていきます。
カラオケでのボイトレのおすすめ練習方法!
ここからは実践編です。カラオケでのボイトレに役立つテクニックをいくつか紹介していきます。正しいやり方を身につければ、着実に歌唱力を高めていくことができるでしょう。
ビブラートの練習で表現力アップ
歌をもっと豊かに表現するのに欠かせない歌唱テクニックの1つが、ビブラートです。ビブラートとは、音程や強弱に規則的な揺れを加える発声法のこと。音に深みを出し、よりダイナミックに歌詞の感情を伝えることができるようになります。
ビブラートのかけ方は、声の出し方によって異なります。腹式呼吸でしっかりと支えた声に、喉の力を緩めたり強めたりすることで音の揺れを作り出します。コツは一定のリズムで規則的に音程を揺らすこと。最初は遅めのテンポから練習し、徐々にスピードを上げていくのがおすすめです。
ビブラートの種類 | 特徴 |
---|---|
スローなビブラート | ゆったりとしたテンポ。音の揺れ幅大きい。ロマンチックな雰囲気を出せる。 |
ファーストビブラート | 速めのテンポ。音の揺れ幅小さめ。軽やかでアクティブな感じ。ポップスなどで多用。 |
ワイドビブラート | 音程の振り幅が広い。音量も大きめに揺らす。感情表現に適している。 |
自分の声質に合ったビブラートを探すには、色々な曲を歌ってみるのが一番。様々なジャンルの楽曲に挑戦し、自然に響くビブラートを見つけていきましょう。
ファルセットで優しい高音を出す
裏声の1つであるファルセットは、とても柔らかく優しい声質が特徴の発声法です。地声では出しづらい高音域をカバーできるため、歌のバリエーションが広がります。
ファルセットの出し方は、口を大きく縦に開いた状態で、声帯を薄く伸ばしながら息を流すイメージ。力を入れすぎず、自然に響く感覚を大切にしましょう。声を前に飛ばすというよりは、むしろ喉の奥でまとめるように意識すると良いでしょう。
- 口を縦に大きく開ける
- 声帯を薄く伸ばすイメージで息を流す
- 喉の奥で響かせる
- リラックスした状態をキープ
ファルセットを使いこなすには、声区(声の音域)をスムーズに行き来できるようになることが大切。地声とファルセットの切り替えを練習して、違和感のない移行ができるように目指しましょう。
ミックスボイスを習得して声の幅を広げる
ミックスボイスは、地声と裏声の中間に位置する発声法です。ミックスボイスを使いこなせれば、音域による声質の違いを目立たなくすることができ、曲全体を通して安定した歌声を響かせられるようになります。
出し方のポイントは、地声の芯の通った発声感を保ちつつ、裏声の柔らかさを少しずつ混ぜていくこと。声帯に余計な力が入らないよう、のどをリラックスさせた状態をキープしながら発声の練習を重ねましょう。
ミックスボイスをマスターするには、地声と裏声の切り替えがスムーズにできるようにすることが大切です。音階を上がっていく過程で、次第に裏声の要素を多めに取り入れていきましょう。反対に音階を下がる時は、裏声から地声にゆっくりと移行していくイメージです。
- 胸声と頭声のバランスを意識する
- 音程が上がるほど頭声の要素を増やす
- 下がる時は徐々に胸声に戻していく
- 声帯に余計な力が入らないよう注意
※下記の記事では、ミックスボイスが気持ち悪い声になる原因と改善方法について解説しています。
採点モードで客観的に歌唱力をチェック
自分の歌唱力が今どの程度のレベルなのか知りたい時は、カラオケの採点機能を活用しましょう。音程やリズム、声量などを数値化してくれるので、客観的に自己分析ができます。
採点モードを使う際の注意点は、精度の高い評価を得るために、なるべくシンプルな設定で歌うことです。原曲キーで音程補正やエコーをオフにして、自然な歌声で勝負してみてください。
また、点数のアップダウンに一喜一憂しすぎないことも肝心です。カラオケのメーカーや機種によって判定基準が異なるため、毎回同じ条件で点数を比較するのは難しいでしょう。あくまで自分の歌唱力向上の目安として、上手く活用していきましょう。
チェックすべき項目 | 説明 |
---|---|
音程 | 楽曲の音程にどれだけ正確に歌えているか |
リズム | 音価を正しく捉えて歌えているか |
声量 | 小さすぎず大きすぎない適度な音量で歌えているか |
発音 | 歌詞をはっきりと発音できているか |
以上、カラオケでのボイトレにおすすめの練習方法を4つご紹介しました。知識と実践を繰り反し、着実に歌唱力を高めていってください。
ボイトレ前のウォーミングアップが大切
カラオケでボイトレをする際は、本格的に歌い始める前のウォーミングアップを怠らないようにしましょう。入念に体や喉を解しておけば、ケガのリスクを減らせるだけでなく、歌唱力を最大限に引き出すことができます。
ストレッチで体をほぐし力を抜く
まずは体全体をほぐすストレッチから始めましょう。特に肩や首周りの筋肉は、発声に深く関わっているため念入りにケアしてあげることが大切です。ゆっくりと呼吸をしながら、コリを感じる部分を中心にマッサージしていきます。
両手を肩の高さまで上げ、そのまま後ろに回すようにして肩甲骨の動きを意識するのもおすすめです。肩甲骨周りの筋肉が柔らかくなると、胸式呼吸がしやすくなります。
- 肩を回す(前回り10回・後ろ回り10回)
- 首を回す(左右に10回ずつ)
- 背中を捻る(左右に10回ずつ)
- 腕を伸ばして深呼吸(4秒吸って4秒吐く、10回)
腹式呼吸で声の通りを良くする
体が温まったら、腹式呼吸の練習を行います。腹式呼吸は横隔膜の動きを意識的にコントロールする呼吸法で、喉に負担をかけずに声を出すために欠かせません。息を吸う時はお腹を膨らませ、吐く時はへこませるイメージで練習しましょう。
腹式呼吸のコツは、肋骨を広げるように意識することです。吸う息に合わせて肋骨を外側に開き、横隔膜を下げるようにお腹を膨らませます。逆に息を吐く時は、肋骨を内側に閉じるように意識しながら、ゆっくりと規則正しくお腹をへこませていきましょう。
- 鼻から息を吸ってお腹を膨らませる
- 口からゆっくり息を吐いてお腹をへこませる
- 吐ききったらまた鼻から息を吸う
- これを10回ほど繰り返す
正しい姿勢をキープし余計な力を入れない
ボイトレ中は姿勢にも気を配りましょう。背筋を伸ばし、両足を肩幅に開いて安定感のある姿勢を保つことを意識してください。また体に余計な力が入っていないかもチェックしましょう。力が入りすぎると声帯に必要以上の負担がかかってしまいます。
リラックスした状態で発声できるよう、適度な力加減を心がけてください。肩の力を抜き、お腹から声を出すつもりで呼吸をしましょう。口を大きく開け、顎の力を緩めることも忘れずに。
- 背筋を伸ばし、胸を開く
- 肩の力を抜いてリラックス
- 両足を肩幅に開き、安定感のある姿勢に
- お腹に手を当てて呼吸を意識する
自分なりのウォーミングアップ方法を確立して、歌う前の習慣づけていきましょう。心と体を万全の状態に整えてから練習に臨めば、よりスムーズな上達が期待できるはずです。
カラオケでボイトレを行う際のやり方の注意点
最後に、カラオケでボイトレをする際の注意点をまとめておきます。思わぬケガや喉の不調を防ぐためにも、これらのポイントは必ず守るようにしてください。
喉に良くない行為は避ける
せっかくボイトレをしても、喉に良くない行為を続けていては逆効果になってしまいます。喉を守るためにも、以下の点に気をつけましょう。
炭酸飲料の摂取は控えめに
のどの渇きを潤すのに炭酸飲料はNGです。喉を刺激して粘膜を荒らすだけでなく、余分な糖分が水分を奪ってしまい、かえって渇きを招いてしまうおそれがあります。練習中の飲み物は常温のお茶かお水がおすすめ。刺激の少ないものを選ぶよう心がけましょう。
ちなみにアルコールも禁物です。アルコールを飲むと喉の粘膜の水分が奪われ、声帯の振動がスムーズにいかなくなってしまいます。練習前の飲酒は避けるようにしましょう。
- ボイトレ中の飲み物は常温の白湯かお茶が最適
- 冷たい飲み物は喉の筋肉を硬直させる危険性あり
- アルコールは喉の粘膜を乾燥させるので厳禁
- 練習後にはしっかりと水分補給を
喉声で無理に歌わない
喉に力を入れすぎた状態で発声し続けると、喉を痛める原因になります。喉声は声帯に大きな負担をかける発声法なので、絶対に避けるべきです。どうしても高音が出しづらい時は、無理をせずに音域を調整するなどの対策を取りましょう。
また声量を上げるために、声を絞り出すような発声をしてしまう人もいますが、これも喉を酷使する原因に。聴き手に届く声量は、音量より音の伝わり方で決まります。大きな声を張り上げるのではなく、まっすぐ響く発声を心がけることが大切です。
- 喉に負担のかかる発声は控える
- 地声の限界を超えた高音は無理に出さない
- 大きな声=良い声ではないことを理解する
- まっすぐ響く発声を心がける
エコーをかけ過ぎない
自分の声を聞き取りやすくするためにエコーをかけるのはありですが、かけ過ぎには注意が必要です。響きのある声に聞こえるからといって、実際の発声が上手くなっているわけではありません。練習中はなるべくエコーを控えめにして、素の声で歌えるように意識しましょう。
音程やリズムを確認する時は、原曲の音量を下げてエコーを切った状態で歌うのがおすすめです。自分の声がどこでズレているのかを客観的に判断しやすくなるはずです。
- エコーに頼りすぎるのはNG
- あくまで自分の声が主役だと意識する
- 音程やリズムの確認はエコーを切って行う
- 原曲の音量は最小限に抑える
マイクを使わずに練習してみる
いつもマイクに頼った歌い方をしていると、自分の声の特徴が分かりづらくなるもの。たまにはマイクなしで歌ってみるのもおすすめです。
自分の素の声の音量や声質を知る
マイクを通さずに歌うことで、自分の声の個性を再確認できます。声量のバランスや音色の特徴など、普段は気づきにくいポイントに目を向けるチャンスにもなるでしょう。客観的に自分の声と向き合うことは、歌唱力アップに欠かせないプロセスだと言えます。
素の声で精一杯歌ってみて、伸ばせる音域や得意な声質をチェックしてみましょう。歌声の長所を知ることで、より自分らしい表現力が身についていくはずです。
確認すべき項目 | ポイント |
---|---|
声量 | マイクなしで聴きやすい声量か |
音域 | 音程を外さずに歌える音域の広さ |
声質 | 地声/ファルセット/ミックスボイスなど |
滑舌 | 歌詞がはっきりと聴き取れるか |
マイクに頼らず正しい発声を心がける
マイクに頼りすぎると、つい楽をして発声が雑になりがち。マイクなしでも通る声を目指して、正しい発声方法をしっかりと身につけておきたいものです。体の使い方や息のコントロールに改めて意識を向け、基礎の完成度を高めていきましょう。
マイク無しで声量と音程のコントロールができるようになれば、よりハイレベルな歌唱表現が可能になるでしょう。マイクに助けられるのではなく、マイクを自在に操れる歌い手を目指してみてはいかがでしょうか。
- 腹式呼吸でしっかりと支える
- 喉に負担のかからない発声を心がける
- 口を大きく開けてはっきりと発音する
- 自然な声量でまっすぐ響かせる
悪い歌い方の癖に気づきやすくなる
マイクなしで歌ってみると、無意識のうちに出てしまっていた歌い方の悪い癖が見えてくるはずです。姿勢の崩れや顎の引き方、滑舌の甘さなど、克服すべき課題を発見できるかもしれません。日頃の練習の成果をチェックする意味でも、マイクを外す機会を作ってみてください。
課題が見つかったら、原因を考えて意識的に直していくことが大切です。例えば姿勢の崩れが気になるなら、壁に背中をつけて歌う練習をしてみるなど、癖を矯正するためのトレーニング方法を探してみましょう。地道なトライ&エラーを繰り返すことで、理想の歌声に近づいていけるはずです。
- 姿勢の乱れがないかチェック
- 顎の位置が上がっていないか確認
- 歌詞がきちんと聴き取れているか
- 苦手なフレーズを重点的に練習する
カラオケでボイトレをする時は、以上のような点に気をつけながら、正しいやり方を意識して練習に取り組んでいきましょう。焦らず継続することが何より大切です。
カラオケでのボイストレーニングやり方について総括
カラオケでのボイストレーニングは、誰でも気軽に始められる歌唱力アップの方法です。防音設備の整った個室で、思う存分歌を楽しみながら練習できる点が何よりの魅力だと言えます。歌うことが楽しいと感じられるような環境があれば、自然と練習を継続できるはずです。
一方で、無理のない練習を心がけることも重要なポイントです。喉を酷使しすぎないよう、練習時間と強度のバランスを取ることが肝要だと言えます。適度な休憩を取り入れ、喉を大切にしながら練習に励むことが大切です。カラオケでのボイトレを通じて、歌うことの楽しさを存分に味わってください。練習を重ねるごとに、どんどん上達していく自分の姿を実感できるはずです!